BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)のMADRID(マドリード、マドリッドとも)がここ数年ずっとお気に入りです。
一本ベルトという特殊ながらもスタイリッシュなデザインとフットベッドの履き心地の良さから春夏はかなりのヘビロテでした。最初はEVAモデルで最近本革のモデルを購入しました。
履いていてそれぞれのモデルの良いところと悪いところがわかったので、マドリッドの購入を検討している方の参考になればと思います。
EVAとは水に強く軽い
EVAとは合成樹脂のことです。ビルケンシュトックの製品の多くは本革のアッパー(甲部分)とコルクとスエードのインソールで構成されています。EVA樹脂を使うことで軽量かつ水に強くなります。革やコルクは水に対して非常に弱く、品質に影響を与えてしまうので、シティーユーズのサンダルにはビルケンシュトックは向いているのですがアクティビティには不向き。そんなビルケンシュトックの特徴に反して水辺のアクティビティにぜひおすすめしたいのがEVA。
EVAは軽くて水に強い以外に、お値段が安くなるところもメリット。
現在(2020/08/22)EVAのマドリッドは定価4,950円。本革(ヌバックなど)は9,000円~。Birko-Florは8,600円~というイメージ。EVAは他のものの6~7割り程度の価格で購入することができます。
気軽にビルケンシュトックに挑戦することができるのもメリットですね。
EVAは滑る?
「EVAは滑る?」とよく質問されますが、個人的な感覚としては滑らないです。
もちろんEVAを履いて水の中に入れば安定感はなく滑りやすいですが、アクアシューズではなくサンダルにそこまでの機能性を求めるのは酷かと思います。
汗によって滑るということも聞いたことがありますが、ビルケンシュトックのフィッティングをしっかりしていれば滑ることはないかなというのが個人的な見解です。
→正しいフィッティング:https://ec.benexy.com/brand/about/fitting
屈曲性が良く、やわらかい
私の母がビルケンシュトックをあまり好きではないのですが、それの原因が「フットベッドが固い」。本革やBirko-Florで使われているコルクフットベッドの場合は、履けば履くほど自分の足型に馴染むので他人のものを履くと足に合わないこともあります。「ふわふわインソール・フットベッド」というように謳っている靴と比べると明らかに固いのですが、履きやすさや歩きやすさ、足の健康にはこのフットベッドは最適です。
そんな母でもEVAは気に入って履くくらい柔らかいです。その柔らかい素材で作られているので、屈曲性も良く歩きやすいようです。
ただし屈曲性の良さにもデメリットがあって、私は歩き方があまり良くないのかサンダルのつま先を巻き込んでしまうことがありました。EVAの良くないところは唯一ここかなと思っています。
摩擦でビルケンシュトックのヘリが上がった形のフットベッドの角が削れていくのでハードに使って、2年程度で買い替えが必要になりました。
手入れが簡単
水に強いので、手入れは洗うだけでOK。汚れても砂が入っても水にじゃぶじゃぶとくぐらせるだけで大概解決します。
本革は長く使える
ヌバック(牛革の表を起毛させた革)を主としてマドリッドは販売されています。他のボストンやアリゾナはスウェードやオイルドレザーなど様々な種類があります。
本革の良いところは、メンテナンスができるので長く使い続けることができます。EVAや合成皮革はどうしても経年劣化していくことを止められませんが、本革は手入れをすることで長持ちします。
Birko-Florという合成皮革について
ビルケンシュトックにはBirko-Flor(ビルコフロー)という合成皮革素材があります。
・手入れがしやすい(ブラシなどでの汚れ落としなど)
・耐久性が高い
・本革と比べて加工された独特のモデルが多い
といったメリットがあります。
オシャレなモデルを手に入れたいという要望であればこちらもおすすめです。
今回画像に使っているブラックのラメっぽいものはBirko-Florモデルです。
フットベッドが馴染む・履き心地が良い
本革・Birko-Florモデルで最もおすすめしたいところは、履き心地の良さ。
自分の足型に合わせてフットベッドが馴染むので、自分だけの履きやすいビルケンシュトックが完成していくところが良いところです。最初は固くて疲れると感じるかもしれませんが、徐々に馴染むオーダーメイド感覚を得られます。
また、本革のフットベッドなので汗をしっかり吸収し、不快感がありません。EVAは吸収しないので、ムレを感じてしまうこともあり、汗っかきの人には本革フットベッドのモデルをおすすめします。
見た目が良い
これは人によるのですが、本革や合成皮革のほうがEVAと比べて高級感がありファッションとしても落ち着いたデザインになります。
革はデザインにもよりますが、どんなスタイルにも取り入れやすく外しアイテムとしても活躍してくれます。落ち着きのあるファッションにもカジュアルなファッションにも、と万能に使いたいなら革の質感が最適。
ファッション性と機能性と
どちらをおすすめするかというと、人によるという回答しかできないのですが、個人的には本革・Birko-Florモデルのほうが好きかな。ビルケンシュトックをせっかく履くなら優れたフットベッドを楽しみたいと感じます。
しかしEVAの気軽さは良いものです。値段が高くないので気軽に履いて、庭作業をして汚れても適当に洗って……というライフスタイルに寄り添った形も素敵。