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20代後半女性がひとりで日本酒バーに行った

28歳になったので、ひとりでバーデビューをしてみた。
せっかく初めて体験することなら、記録に残そうと思いました。

行くまでに色々調べた

バーには過去に一回だけ行ったことがありますが、22歳位のときに唐突に連れて行かれたので注文の仕方やお酒の名前など知りませんでした。お店の人的にも微妙な客で、自分としてもややトラウマ。
明らかな失敗体験でした。

あれから5年以上経ち知識をつけたので、行きたいなーと思った瞬間からネットで知識をつけようと色々調べました。

バーでやってはいけないこと

・騒ぐ
・泥酔する
・寝る

結局他人に迷惑をかけてはいけない。おとなしく落ち着いて過ごせばいいらしい。

お店選びはカジュアルで入りやすいところへ

お店選びについては色々と見てみましたが、東京や大阪など情報と人口が豊かではないのであまり参考になりませんでした。
人からの紹介があればそれを頼るのが良いでしょう。

友人男性が行ってよかったと行っていたので、近くでカジュアルな感じのお店を選びました。
選んだ基準としては以下の通り。
・道路に面したところに看板を出している
・お店のInstagramがある
・内装がかしこまりすぎていないカジュアルな雰囲気

バーにも色々あって、イタリア料理のお店に「トラットリア」「リストランテ」「バル」など雰囲気やターゲット層が分かれるように敷居の高さに差があります。最初から格式のある正統派なバーに行くのはなかなか気合がいるので、カジュアルな雰囲気のバーを選ぶことで、軽い気持ちでバーデビューできました。

行ってみて、今がデビューの穴場!

ということで、実際にバーに行ってみました。

日曜日の仕事終わり19時すぎくらい。富山市の市街地のバーへ。
富山は田舎なので日曜日の早い時間は基本的に人が少なめです。バーは二軒目以降のイメージがあるので早めにお店へ向かいました。やはり混雑しているといたたまれないので。

日本酒とおいしいものを


お店に入ると、お客さんとお店の方一人ずつと店内は静かな雰囲気。

「カウンターのお好きな席へどうぞ」とにぎやかな雰囲気のマスターに促されて、先客から3席ほど開けて座りました。
日本酒がおすすめのお店だったので、「自分の普段飲んでいるお酒とどんなものが飲みたいか」を伝えて一杯目をいただきました。アルコールに慣れている人かそうでない人かによっておすすめを変えてくれるんだろうなという質問をされたので、こういう点は嬉しい接客だと感じます。
突き出しの小鉢でちびちびと飲んでいると、お酒と一緒に頼んだ「おすすめ3種のおつまみ」も。お酒を楽しんでいる合間合間にマスターと「今飲んでいるお酒はどうですか?」「普段はどんなお酒を飲んでいますか?」と世間話を楽しんでいると、先客の方が帰られて2人に。

マスターも断続的に話し続ける感じではなく、少しずつ間を開けて声をかけていただいたので「なるほどバーってこういう感じねー」と雰囲気を察せられました。

その後2杯目の日本酒と、仕事終わりだったのでお腹が空いていたためフードをもう一品頼んで帰宅しました。

行く前と後の印象の違い

無言の時間は意外と苦じゃない

「バーって黙っている間、何するの?」

とひとりバー経験者に質問していたのですが、行ってみると意外と苦じゃない。
メニューを眺めたり、ボトルを眺めたり雰囲気を味わうのも楽しいです。他の人の会話に耳を傾けたり、そもそもお酒好きなので、普段飲む手作りのハイボールや缶チューハイよりも深みのあるお酒をゆっくりと楽しむのも良い時間でした。

ちょっと手持ち無沙汰だなと感じたタイミングでは普通にスマホでメールチェックをしていましたが、お店の雰囲気にもよるのかな?

色々お店がある

バーって一言でくくってしまっても、色々あるのだと学びました。
世間話的に「バーってあんまり来たことないんですよね」とこちらから話し始めたら「うちはあまりバーって感じじゃないですからねー、居酒屋っぽい感じですよ」と説明されました。「カウンターで少人数制でこじんまりとやっているのでバーと付けているけど、フードメニューが豊富で気楽な感じなので」と言われて、「バーって色々あるんだな」と思わされました。

確かに、ゲーム龍が如くシリーズで見ていたバーはただお酒を飲むだけだったので、しっかりご飯物まで揃っているとそういうこともあるのかと感じてしまいました。

ダンディーな中高年の紳士がベストを着て静かにシェイカーを振るだけがバーではないことをしっかりと学びました。

写真はちゃんと許可をとりました

日本酒のボトルを近くにそれなりの時間置いていただけたので、これは許されると感じ「お料理とか写真とってもいいですか?」と尋ねてから写真を撮りました。
ちゃんと許可を取ってから撮影しましょう。

外出や接触を自粛しがちな今がチャンス?

ひとりバーを体験してみて、「今行ってみて良かったな」と強く感じました。

自粛の風潮があるので、お客さんが少ないです。お店からしたら良くないと思いますが、より丁寧に接客を受けられるので勝手がわからない場合も色々聞けます。初めてのお店で、初めての形式、初めての人と関わって、となると混乱するので、人が少ない場所のほうが自分なりに落ち着いていられるのではないでしょうか。

また、外出自粛で人との関わりが薄くなっている中、ゆっくりと会話を楽しむことができることへの嬉しさを感じられます。
仕事関係の人と家族とばかりしか関わらず、対面で友人と話をする機会が減っていたので、知らない人との会話は新鮮で楽しい気持ちでした。
この期間だったおかげもあって、感性豊かに初めてのひとりバーを体験できたのではないでしょうか。