iPadを使って漫画やイラスト制作をされる人がSNS上でプロ・アマ問わず増えている気がします。
有名どころで言うと、supercellの三輪士郎先生や東京喰種の石田スイ先生など。上げればキリがないほど。
今まではマンガ制作では一強と言われる「CLIP STUDIO for iPad」やイラストアプリ「Procreate」が人気でしたが、無料であのadobe製品である「Adobe Fresco」が登場し、環境が大幅に変わった気がします。
アナログ画材を使っているような気持ちに
Frescoの素晴らしいところは、アナログ画材により近い感覚で描くことができる点。とにかくこのアプリをインストールして「油彩」と「水彩」ブラシを使ってみてほしい。
他のソフトやアプリにも水彩風ブラシはありますが、混色の加減や水を含んでいる感がまるでリアルな体験のようです。他のソフトでは黄色と青をグラデーションしても緑になりません。しかし、Frescoではなります。この混色の表現は他にはない感動があります。
Frescoには「レイヤーを乾かす」というコマンドがあり、水彩で水でしっかりと濡れたキャンバスに描くか、乾かしてからしっかりとした発色で色をのせるかという選択ができます。出来上がる絵の精密な描写や、美しいグラデーションを補助してくれる機能です。
鉛筆も同じように、まるでApple Pencilが鉛筆になったような描き心地になります。
角度による感知が素晴らしく、鉛筆を真っ直ぐに立ててサッと描画した線とべったりと寝かせて広く描く線が同時に再現できます。
日本人向けのJクリエイターブラシ
日本のユーザー限定でJクリエイターブラシが付与されています。面相筆やアクション線、雲ブラシなど、コミック的な絵や日本画風の表現を助ける日本のクリエイターが調整したブラシだそうです。
使いやすい一般的なアクションはもちろん健在
革新的な表現ができるアプリですが、CGを編集する際の一般的なアクションやツールはもちろん取り揃えられています。
ダブルタップで編集を戻したり、Apple Pencil独特のタッチジェスチャーはしっかりと揃っています。
レイヤーやカラーサークルももちろん存在しますし、今までiPadで絵を書くことに慣れていればひっかかりもなく導入することができそう。
書き出しも簡単で多種多様
データの書き出しや保存も簡単に行なえます。画像はクイック書き出しで、iPadの写真アプリの中に書き出しが一発で行えます。
また、注目してほしいのが「タイムラプス」での書き出し。イラストを各過程をすべて細かく動画化してくれます。SNSにすぐに共有できるのでとても便利!
まとめ
iPadを使って絵を書いている人にはぜひ一度は触ってほしいアプリです。Photoshop、sai、CLIP STUDIOとソフトを変えてきた私にも衝撃のアナログ感でした。