季節問わず履きたいサンダルBIRKENSTOCK。シーン別おすすめから手入れまで

冬も終わって春めいてきた最近ですが、もうすでに夏の計画を立て始めている方も多いのではないでしょうか。自粛ムードの中、夏にはきっと解決しているはず!と今からできる楽しいことの想像はとても大事ですね。

そして、そんな夏の楽しみのお供におすすめなのが、BIRKENSTOCK(ビルケンシュトック)のサンダルです!

BIRKENSTOCKとは?

BIRKENSTOCKは、世界でも有名なドイツの靴ブランド。

特徴としては、履き心地の良さと高い機能性、そして普遍的なデザイン性です。
価格帯は1万円~3万円。

ドイツの靴の話

ドイツのシューズブランドといえば、BIRKENSTOCKをはじめ、adidasやPUMA、EDUARD MEIERなど一度は聞いたことのある人気ブランドが多数あります。
機能性重視で頑丈な靴をコンセプトとしたブランドが多いのもドイツの靴の特徴です。

履き心地の良さはフットベッドから

BIRKENSTOCKの代名詞とも言えるのがフットベッドインソール。かかととつま先はくぼんでいて、土踏まずはしっかりと盛り上がり、足をサポートします。外側に向けてカーブを描きながら高くなるので、足がしっかりと収まり、心地良い安定感を生みます。
本革スエード素材で足に当たる部分「ライニング」を作っている商品が多く、素材の良さにも定評があります。スエードなので、吸湿性に優れ足の環境を快適に保ちます。
長時間履いていても負担がかからないよう設計された立体感のあるフットベッドに魅了されたファンは少なくないはず。

フットベッドはジュート素材とコルク素材、そしてスエード素材から作られ、どれも合理的かつ足にも嬉しいセレクト。
ジュート素材は頑丈でかつ吸湿性に優れ快適な足環境を作る助けになります。
コルク素材は衝撃緩和という靴として最も必要とされる機能を一手に引き受ける優秀な素材。地面から足に伝わる冷えや暑さも防いでくれます。

メンテナンスや修理のしやすさ

BIRKENSTOCK修理
「履きなれて自分の足に馴染んだけど、壊れてしまって捨てざるをえなくなってしまった」そんな悲しいことがないくらい、BIRKENSTOCKの靴は修理で何度も蘇ります。

衝撃吸収という役割上、どうしても負担が大きくなってしまうフットベッドのコルク部分。ひび割れてしまっても片足1,100円で修理してもらえました。

BIRKENSTOCKに修理に出していたボストンが帰ってきたよ!2年ほど履いたBIRKENSTOCKのBOSTONのコルクがひび割れてしまったので、修理に出しました。 ソールのコルクのひび割れ ...

また、本革素材を使用している製品が多いので、合成皮革のように経年劣化で修理のしようがなくなってしまうことがほぼありません。定期的なメンテナンスと自分での手入れをすることでグンと寿命が伸びます。
他にもソールの張り替えや、インソールが汗じみでクタッとなってしまっても修理できれいなスエードに交換することもできます。
修理をして履き続けることを前提として靴と長く付き合い続けられるのがBIRKENSTOCKの魅力のひとつです。

普遍的なデザイン

飽きのこないシンプルで定番化したアイテムが人気です。
Arizona、Zurich、Bostonなど都市名を冠した定番アイテムは靴好きであればすぐに思い浮かぶほど有名なデザイン。

ワンシーズンごとに履く流行を追ったアイテムではなく、いつでも履きたいリラックスしたスタイルに。

そんな思いでBIRKENSTOCKを選ばれる方が多いのではないでしょうか。サンダルデザインでもソックスと合わせて春~秋までずっと履いてしまうほど愛着の湧く商品です。

普段履きに取り入れるならこの2種がベター

2本ベルトのArizonaは王道中の王道

「サンダルと言えばこのデザイン」と言えるほどメジャーなルックスである2本ベルト。
言ってしまえば、1,000円代から買えそうなデザインでも品質の良さから愛され、選ばれ続けています。

シーズンカラーを取り入れたり、オイルドレザーを使ったり、素材やカラーが豊富に展開されており、自分好みの一足を選ぶのが楽しい種類がこのArizona(アリゾナ)です。

春~秋まで履ける感度の高いセレクトならZurich

ビルケンシュトック チューリッヒ
甲全体を覆うアッパーが特徴のZurich(チューリッヒ)。Arizonaとは違ってサンダル感が強くないビジュアルなので、通年履けるのがポイントが高い。
露出が少ないので上品な印象になりますし、靴下と合わせたコーディネートもしっかり決まるのでファッションに取り入れやすいです。

ビーチやリゾートならEVA

ビルケンシュトックEVA
ビーチやリゾートなど水に濡れる可能性が高い場合は、BIRKENSTOCKの大多数の商品は不向きです。本革スエードのインソールを使用しているので、水を直接浴びるとスエードがヘタってしまいます。
雨や軽い濡れ、汗であれば乾かせば問題ないのですが、そのものが水に浸かりきってしまうとよろしくない。

しかし、さすがBIRKENSTOCKはビーチ向きの商品も展開しています。それがEVA素材を使用したシリーズです。

EVAとは合成樹脂のことです。合成樹脂なので、水に濡れても影響はありませんし汚れや砂などが付着しても水で洗い流せてしまいます。そして、このシリーズは非常に安価で購入できます。5,000円以内で買えるのでお財布にも優しい。軽くて持ち運びもしやすいので旅行向きのサンダルとしてかなりおすすめできます。

メリットがたくさんあるシリーズですが、デメリットももちろんあります。
デメリットは以下のような感じ。
・BIRKENSTOCKの良さであるサラッとした履き心地ではない
・非常に柔らかい
・修理ができない

柔らかいことで、歩き心地がかなり違います。サイズを間違えたり歩き方が悪いとサンダルのつま先を巻き込んでしまうくらい柔らかいです。
また、スエードライナーがあったことで汗を吸ってくれていたのですが、EVAは水を吸わないので汗をかきやすい方だと履き心地が悪いと感じてしまうかもしれません。

それでも、EVAは使うタイミングと相性が良ければ非常にコスパの良い商品です。
クロックスだと足元が野暮ったく感じてしまうけど、BIRKENSTOCKのデザインだとさらっとキレイに履くことができます。

ここでもArizonaは強い

ArizonaはEVAでも安定です。バックルが通常だと金具なのですが、EVAは同じく水に強く劣化しない素材を使用しているので良いです。

トングタイプのGizehでスポーティに

トングタイプのGizeh(ギゼ)は見た目も夏っぽくスポーティーに合わせるならちょうど良い一足。
「トングタイプは足が痛くなるから」と避けている方にも挑戦してもらいたいです。EVAタイプは軽いので足が痛くなる要因のひとつは抑えめになっています。

MADRID EVAはあまりおすすめしません

私が実際に履いていたことがあるのですが、一本ベルトのマドリッドはEVAでは微妙です。そもそも安定感が減る一本ベルトなのに、EVAだと若干足が滑る感じがあって履きにくいと感じてしまいます。
ライナーやインソールがしっかりしている通常のタイプならともかく、ちょっと歩きにくいなと感じてしまいます。
デザインは女性的でかわいいばかりに惜しい。

サイズはためし履きが必須!ちょっと変わった選び方です

足に合わないと、立体的なフットベッドが逆に痛くて苦痛なものになってしまうBIRKENSTOCKは、ためし履きが必須!返品交換を前提として、ネットで買うのも良いですが実店舗でじっくり選ぶのも良いと思います。

サイズ選びの際は、靴のベルトをすべて開き、フットベッドに足を置きます。
足がフットベッドのアーチに合うか、外側に乗り上げていないかをしっかり確認し、ベルトを締めます。
実際に歩いてみて、適度なゆとりがあるかを確認して購入しましょう!

メンテナンスは防水スプレーとブラッシングで

日々のメンテナンスは防水スプレーとブラッシングでOK。
靴全体(インソールも含む)の汚れをブラッシングで落として、防水スプレーをかけて馴染むまで放置するだけ。基本的にはこれだけで良いです。
もっと手入れをしたいなら素材ごとにあった道具を使ってお手入れしてくれれば問題ありません。

また、インソールに汗じみで足型ができてしまうのが嫌な場合は、インソールに防水スプレーをふきかけることで防ぐことができます。ただしインソールによる吸湿性能は落ちます。