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靴屋バイトって何するの?メリットやデメリット、面接で聞かれること

靴屋でバイトするってどうなの?靴の知識がないと難しいんじゃない?と、元靴屋バイトの私はよく聞かれます。
靴屋でのバイトは難しいこともありつつ、新発見が多く楽しいです!今回は、靴屋のバイトをして楽しかったことや辛かったこと、メリットデメリットについて書いていきたいと思います。

私の働いていた靴屋

田舎の中ではそこそこ大きめな店舗でした。バイトは10人ほどいて、夜は主に大学生が働いていました。お昼は主婦パートさんで回していました。
取扱はスニーカーからビジネスシューズ、パンプスや子供靴など。広めのターゲット層ですね。

時給は800~1,000円ほどで、土日祝日手当や夜間手当などで変動します。

靴屋バイトって何をしているの?

靴屋バイトの仕事は基本的にイメージ通りの業務内容です。
・レジ打ち
・商品の陳列
・清掃
・接客
と、どの接客業でも同じような内容です。

靴屋でのアルバイトを検討する人が躓くのは、接客の部分かと思います。

靴屋の接客って難しいの?

単純に言うと、靴屋での接客は難しいです。
靴の性能、デザイン、サイズ、TPOを把握してお客様にアドバイスやおすすめをしなければならないからです。取り扱っている商品の幅が広がれば広がるほど難しくなっていきます。

「お葬式に履ける靴を探しているんだけど」「子供の足にあったスニーカーでおすすめは?」「入院した人が院内で履く靴ってどんな靴?」「軽いジョギングを始めようと思おうんだけど」と様々なことを質問されます。

入りたてのうちは社員や先輩にお客様の要望を伝えて交代するのが良いでしょうが、これらの知識を徐々につけていくのが大切です。

私の場合は、まずはサイズの見方から勉強をしました。専用の器具で足を採寸し、試し履きをしてもらい、合っているかどうかをチェックする要点を学びました。
大人から子供まで、サイズのはかり方とフィッティングは流用できるので、フィッティングの知識は早めに身につけましょう。

基本的な業務内容を覚えたら、男性なら紳士靴、女性なら婦人靴など店長から担当を振り分けられたりもします。その場合は、よく聞かれる内容をリサーチして、他の人に質問してみるのが良いでしょう。

商品の陳列

商品の陳列は、お店によりますが売れた商品の在庫を店頭に出したり、試し履きをされた靴の片付けをしたりといった作業です。
試し履きをした後、服屋ならきちんと畳んでいない服を直しますが、靴屋なら脱ぎ履きをした際にゆるく調整された靴ヒモの締め直しをします。

靴屋で働くメリット

さて、靴屋で働くことでどんな良いことがあるでしょうか?

社割がきく

社員割引がきいて、少しお安く靴を購入できます。ほとんどすべての靴屋で社員割引制度はあると思います。
そのお店で取扱のあるブランドの靴しか履いてはいけないというきまりがあることが多いので、仕事をするときの必要経費が減ります。

やはりお店で働いていると徐々にほしい靴も増えていきますので、結構な頻度でお世話になります。

自分に合った靴を見つけられる

フィッティングを経験することによって、自分に合った靴も見つけやすくなります。自分の足のサイズや形の特徴などを知り、これは良い・これはだめを適切に判断できるようになります。
私は靴屋で働いてから、靴ずれをすることが少なくなりました。

人と深く関われる

お悩みを持ったお客様が多いので、人と深く関われます。接客スタイルにもよりますが、人と話すことが好きな人にはおすすめです。

悩みを聞いて、解決に向けて相談しながら靴を選ぶというのは案外面白いです。

靴屋で働くデメリット

専門知識が必要

結局ここが一番難しいです。靴好きの人や、新しい知識に興味を持って勉強することができるタイプの人にはデメリットとなりませんが、そうではない人にはつらいかと思います。
靴単体の知識やブランド・メーカーの知識、冠婚葬祭マナーなど様々な知識が必要になります。徐々に勉強していって、わからないことは店長に丸投げして後で勉強すればいいのですが。

立ったりしゃがんだり

陳列やフィッティングのときはしゃがんでいる時間が長く、レジ打ちのときは立っているため、そこそこの体力は必要です。他の業種も同じですが。

しかし靴屋なので「働き始めで足が痛い」と相談すると、次々とおすすめの靴やオススメのインソールが出てきます。他の店員からの良いものの売り込みが多いのも靴屋バイトの特徴かもしれません。

服装はどんな感じ?

服装は各社の規定によりますが、割とゆるめのお店が多いかと思います。染髪OK、ネイルOKも多いのではないでしょうか。
私が勤めていた会社は、ネイルはOKだけど長い爪は靴を傷つける恐れがあるため常識的な範囲で、という規定でした。

靴は販売しているメーカーのもののみ可なのが一般的でしょうか。
電話をしたときや、面接のときに服装の規定について気になることがあれば問い合わせてみましょう。

面接では何を聞かれる?

靴屋ならではだなと感じる項目としては、「好きなブランドは?」「普段はどんな靴で学校(おでかけ)に行くの?」という質問です。
面接の段階でかなり足元を見られるので、事前に偵察をしてそのお店で取り扱っている靴を履いていきましょう。好きなブランドや理由は詳しくなくても良いので、納得できる程度に用意しておきましょう。
普段はどんな靴を履いているの?という質問は、採用した後の担当決めに影響するかと思います。スニーカー好きなのか、普段はパンプスなのか。ありのままを答えればOKだと思います。

他の質問は、一般的な志望動機や、通勤距離や方法についてですね。

どんな人が働いていた?

私が働いていたお店のことでいうと、かなり幅広い層の従業員がいました。ファッションに興味がある大学生から地味めのフリーター、転職までのつなぎのオタクの20代中盤の男性など。キレイめな人からかなりビジュアル的に攻めている人まで幅広いので、逆に揉めることなく仲の良い職場でした。

まとめ

靴屋で働いてよかったなと思うことは、自分の人生の靴における充実度が変わったことです。
今までは実用性重視で安くてそこそこ履ければいいと思っていましたが、高くても良いもの・悪いものがあり自分に合ったものをじっくり探すことが大切だと今は感じています。

靴なんて適当でいいじゃん
という考え方がなくなりました。靴を充実させると生活の質が上がると思います。ファッションもそうですし、疲労感やその場に最適なものを合わせられる経験が積まれたことが、靴屋で働いて良かったと感じることです。