雑多 PR

接客業のフルネーム名札は怖い。偽名の自由がないのならいらない

接客業を2箇所経験があって、そのどちらでも名札でトラブルがありました。接客業の人に本名のフルネームを名札で出しながら仕事をする必要などあるのでしょうか?

名札経由で家族に問い合わせ

私の名字は珍しく、現住所だと私の家庭以外同じ名字がいません。

私は当時ファッション系の小売で接客業をしていて、母は全く別の業種で働いていました。

母が仕事をしていると、ほとんど話をしたことのない同僚から「〇〇(当時話題になった商品)って■■(私の職場)で入荷してる?安くしてよ」と話しかけられたそうです。
母は家族のことは職場ではほとんど話さない人で、もちろん娘の職場など話したことはないと言います。

お店に偶然来店して店員の名札を見て親子関係に気づいたようで、入荷の優先や友人割引を求められて困りました。

当時は漢字のフルネーム表記だったのですが、他にもトラブルがあったことから女性のみ仮名(仕事名というべきか)可のひらがなで名字のみになりました。なぜ女性のみだったのかは理解できませんでしたが、後に全員が名字のみのカタカナ表記になったと聞いています。

名字漢字からフルネーム漢字(ふりがなつき)に

次の仕事も接客業で、商品単価が高く「信頼第一」という意識が強い会社でした。
私が入社してもらった名札は、名字のみの漢字表記。入社数カ月後に「フルネーム漢字表記で、マスクをしていると顔がわからないので笑顔の写真を撮って名札にしよう」と店長がプロジェクトを推進し始めました。

社員からかなり反発があり、「個人情報的に下の名前までいるのか」「ひらがな名字のみで十分だと思う」「フルネームだと個人情報の観点で嫌だ」と様々な声がありました。
私も店長と話をしてみましたが、「どうせ契約書に名前がフルネームで印字されるからいいんじゃない?」と返されました。
お金を支払って契約した人と、ただ店に来た人では信頼感が全く違うと思いませんか?契約した人はその本人の名前や住所などをこちらも持っているので対等に近い関係ですが、店を訪れただけの方は何もありません。

店長自身が鈴木とか佐藤とかありふれた名字にありふれた名前だったので、あまり名前で困った経験がないのかなと思います。こういった上司を説得するのはなかなか難しい。
ある程度の人数でしっかり抗議したら解決するかもしれません。

細かいトラブルがいっぱい

ネットの口コミ

最近はレビューサイトが当たり前になって、ネットの口コミに接客を悪く書かれる場合があります。たいてい規約違反なので消されますが、「〇〇店の田中まゆみさんのあいさつが悪い」のようにフルネームで誰もが見る可能性のある場所に書かれるのはダメージが大きいです。
社員のモチベーションにも関わりますし、それを見た人が悪用したり二次的なトラブルも起こりえます。
電話や意見箱でのクレームであれば、上司を挟んだ状態での対応ができるため本人のケアもしやすいですが、ネットの口コミは見れてしまうので怖いものです。

「名前覚えたからな」

「お前の名前、覚えたからな」という言葉はおそらく接客業をやっていれば年に一回くらい聞くことになるでしょう。慣れるともはや怖くないのですが、若い頃は非常に怖い一言でした。
フルネームがわかれば、検索して出身校や過去の経歴を調べることもできることもあります。非常に危険です。

対応範囲外のサービスを求めて、それを断られて怒っているお客様がこれを言うイメージがあります。

純粋に気持ち悪いお客様

女性店員の下の名前でいきなり呼び出すお客様。
犯罪とかではないが純粋に気持ち悪い。

選択できれば嬉しい

本来であれば、名札を作る前に選択ができればいいなと思います。標準のデザインは作っておいて、仕事名を使えたりひらがなを選択できたり。不特定多数の人が目にできる名札だからこそ、個人情報の管理の基準は自分で持ちたいと感じます。