アナログゲーム

人狼ゲームってなに?という人にルールをわかりやすく説明する

「人狼ゲームってなに?」と最近聞かれるようになったので、「このページを見てくれればとりあえずわかるよ!」と簡単に把握してもらえるページを作ろうという目的です。
今回は対面を念頭に置いて書いていますので、アプリなどは各アプリでルールを確認することをおすすめします。

人狼ゲームは色々と諸説あります。念頭に置いてください。

人狼ゲームとは

あらすじ


あるところに平和な村がありました。
しかしある夜突然村人の一人が人間に化けた狼「人狼」に襲撃され死んでしまいました。
村人は力を合わせて、村に入り込んだ人狼を見つけ処刑することで村に平和を取り戻しましょう。

どんなゲーム?

議論をしながら犯人を見つけていく「正体隠匿系」のゲームです。
プレイヤーは村人陣営と人狼陣営に分かれて、それぞれの勝利条件を満たすために進めていきます。

ルール

勝利条件

村人陣営:人狼を全員処刑する
人狼陣営:村人と人狼の人数を同数にする

進行

ゲームは昼のターン夜のターンを交互に行います。

昼のターンにできること

昼のターンはみんな起きて活動します。プレイヤー全員で参加してその日に処刑する人を1人、議論によって決めていきます。
議論時間→投票時間と進行して処刑者を決めるのが一般的です。
処刑された人はそのターン以降議論に参加することはできません。

夜のターンにできること

夜のターンは村人は寝ています。人狼は活動して、村人から1人襲撃するプレイヤーを選びます
襲撃された人はそのターン以降議論に参加することはできません。
また、後ほど記載しますが能力者は夜のターンに各々の能力を使うことができます。

それぞれのターンを通して

村人陣営は昼のターンでのみ人狼を処刑することができます。
しかし人狼陣営は昼のターンで議論を誘導し村人を処刑することもできますし、夜のターンでは人間を襲撃して減らすことができます。

村人は人狼を昼のターンで処刑できるように、
人狼は村人に昼のターンで見つからないように立ち回ることが必要。

役職

「村人は人狼を処刑すれば良いというルールは把握したが、どうやって人狼を見つければいいの?」
と当然疑問に感じる部分です。
人狼を見つけるために、村には様々な能力を持った役職者がいます。能力を使って人狼を見つけたり、村人を見つけたりすることで人狼を追い詰める手がかかりを集めましょう。

役職は一般的によく使われるものに絞っています。また、役職の呼び方には様々なものがあり、ゲームをする場所・人によって異なります。パターンがある場合は括弧内に併記。
他にも様々な役職があります。

村人(市民)


村人陣営
村人はなんの能力もありません。平凡な人間です。
役職者を守り、人狼を処刑するために頑張って議論しましょう。

占い師


村人陣営
夜のターンに「占い」ができます。
誰か一人を選んで占うことで、その人が「人間」か「人狼」かを調べます
人狼を当てることができれば非常に有利ですが、当てられなくても「人狼ではない人間」を特定することができ村人陣営に大事な情報を落とすことができます。

霊媒師(霊能力者)


村人陣営
夜のターンに、その日の昼のターンで処刑した人が「人間」か「人狼」かを見ることができます。
「人狼がいま何人存在しているのか」「誰が人狼だったのか」などの情報を得られるのでとても重要な役職です。

騎士(ボディーガード・狩人)


村人陣営
夜のターンに1人を選択して護衛することができます。護衛した相手を人狼が襲撃した場合は、護衛が成功しその夜は誰も襲撃されなかったことになります。
騎士が襲撃された場合は、襲撃が成功し翌日から騎士はゲームに参加できなくなります。

護衛は連続で同じ人を行える「連続ガード(連ガ)あり」と「連ガなし」があります。ゲーム開始時にルール説明があるので、そのゲームマスター(GM)に従ってください。

人狼


人狼陣営
夜のターンに人間から1人を選んで襲撃ができます
襲撃が成功した場合、襲撃された人は翌日からゲームに参加できなくなります。
仲間の人狼陣営と協力して人間に人狼だとバレないように立ち回りましょう。

狂人


人狼陣営
狂人は人間ですが、人狼の味方をします
勝利条件も「人狼が勝利すれば狂人も勝利」となります。しかし、人狼は狂人が誰かを知りませんし、狂人も人狼は誰なのかを知りません。
狂人が占い師や霊媒師の能力で見られた場合、どちらも「人間」と出されます。

他にも色々

他にも様々な役職があり、遊ぶ人や場所、道具によっていろいろな役職を提案されゲームに取り入れることがあるかと思います。
その時々に合わせてルールを聞き、しっかりと把握してゲームに臨みましょう。

よく聞く覚えておくと便利な言葉

人狼ゲームでは認識しておくと便利な言葉が色々とあります。最低限ルールがわかればゲームとしては成立しますが、よりゲームをわかりながらプレイするにはこれらを覚えておくと便利かもしれません。

吊り数・縄数


「そのゲーム中最大何人まで処刑することができるか」を指す言葉です。
9人でプレイし人狼がそのうち2人いる場合、3日目の昼に人狼を1人も処刑できていないと最速で終わります。
画像のように人狼と市民が同数になり人狼の勝利となります。

騙り(かたり)

「騙り」と聞くと難しい言葉のように感じますが、要するに人をだますという意味です。
「占い騙り」だと「占い師を自称した偽物」という意味。

潜伏◯◯

◯◯には役職名が入ります。
「潜伏霊媒師」だと、霊媒師がいるかもしれないが名乗り出ていない状態です。
「霊媒師視点で有益な情報を出せる状態ではないが役職を名乗り出ると人狼に襲撃されるため潜伏している」などの意図を持って行う場合があります。

「潜伏狂人」だと、狂人は何かしらの役職を騙り村人陣営を混乱させたり人狼に狂人だとアピールするのがメジャーな手法のため、「役職と名乗り出ない狂人」を指します。

人狼をベースとした作品

人狼をもっと知りたい!興味を持った!という方向けに、人狼をベースとした映像作品なども紹介します。

ゲーム:ダンガンロンパシリーズ

スパイク・チュンソフトからPSP、PSvita、PS4などで発売されています。
ダンガンロンパシリーズはいわゆるクローズドサークル状態で殺人事件が毎章起こる構成になっています。素直に人狼ゲームではないのですが、夜は外出不可であったり議論から犯人を探り投票によって処刑するという流れは人狼に大きく影響を受けていると思われます。
黒幕を探っていく、過去の事件を辿る流れは人狼ゲーム的。キャラクターも個性的で推理は若干とんでもミステリーですが面白いですよ。
ゲームのプロデューサーの方も人狼ゲームのネット生放送に参加したり、ダンガンロンパ人狼というイベントを開催したりとかなり密です。
また、「428 〜封鎖された渋谷で〜」のゲームクリエイターの方も人狼ゲームプレイヤーとして有名ですね。

ゲーム:レイジングループ


iOS、PSvita、PS4などで販売されています。ケムコから販売。
民話・伝承系のストーリーと人狼要素を混ぜた作品です。
推理モノとしてもしっかりしていて、伝承と照らし合わせながら人狼ゲームを進めていくという流れに面白さがあります。民話・伝承系なので全て理詰めで進むわけではないのですが、テンポもよく続きが気になって読み進めてしまいます。
ゲーム自体ADVなので難易度は低く、誰でも気軽にプレイできます。
イラストレーターさんが最近なかなか見ない絵柄なのでちょっとクセはありますが、上手で良い雰囲気を出しています。

映画:人狼ゲームシリーズ

学校に閉じ込められて命がけの人狼ゲームに挑むというあらすじの映画です。現在6作品公開されています。
毎回主人公とその役職が変わるのが特徴です。かなりB級な作品ですが、そこそこ楽しめます。
序盤はルール説明がてら脱出を試みた1人が犠牲になり、仕切りたがる嫌なやつが出てきて、投票が行われて処刑対象は抵抗して暴れて悲壮感に包まれて夜を迎えるという1日目の定番パターンが毎回見られます。

個人的には人狼ゲーム ビーストサイドが一番良かった。AmazonPrime videoやNetflixで見られます。