芸人でありながらも高学歴で社会派なオリエンタルラジオ中田敦彦さんが考案したゲーム「XENO」をプレイしてみました。
ゲーム概要
プレイヤー数: 2〜4人
所要時間:5分程度
ゲームの基本的な進め方
ゲームは誰にでもわかる簡単な手順で進んでいきます。
1.山札を作り、その隣に「転生札」と呼ばれる1枚の伏せカードを置きます。
2.カードを各々のプレイヤーが1枚ずつ引きます
3.手番のプレイヤーが山札からカードを引き、手元にある2枚のカードから選んで1枚をオープンします。
4.オープンしたカードの効果を発動します。効果ごとの動作を行います。
※カードは1~10の数字が振ってあり、各数字ごとに能力が異なります。
5.次のプレイヤーの手番となります。
動きとしては非常にわかりやすいと思います。
複雑な部分が一点あり、カードの効果を覚える必要がある点です。世界観重視のテキストレスカードとなっているので、覚えていないうちはWEBサイトを眺めながらプレイしましょう。
勝利条件
・山札がなくなった時
この場合は、プレイヤー全員の手持ちのカードで勝負します。最も大きな数字のカードを持つプレイヤーの勝利です。
・プレイヤーが一人になった時
他のプレイヤーが脱落してプレイヤーが一人になった場合、残ったプレイヤーの勝利となります。
・全員がいなくなった時
引き分けとなります
具体的に勝敗がつくシチュエーション
・10英雄を持っているプレイヤーに、他のプレイヤーが9皇帝で10英雄を捨てさせた場合。10英雄を所持しているプレイヤーは脱落します。
※1少年を2枚出した場合、9皇帝と同じ能力を使用できるが、少年の効果では10英雄を脱落させることはできない。
・6貴族を使用し、対決をしたプレイヤー同士でカードの数字が小さいほうが脱落します。同じ数字の場合は両者脱落となります。
・2兵士を使用され、カードの数字を言い当てられたらそのプレイヤーは敗北します。
カードの効果
10.英雄「潜伏・転生」
このカードを場に出すことはできません。
9.皇帝によって捨てさせられた場合は脱落する。他のカードによって捨てられた場合は転生札によって復活できる。
9.皇帝「公開処刑」
このカードを場に出したプレイヤーは、他のプレイヤーを1人指定します。
8.精霊「交換」
このカードを場に出したプレイヤーは、他のプレイヤーを1人指定します。2人のカードを交換します。
7.賢者「選択」
このカードを場に出したプレイヤーは、次の手番で山札から3枚引き、その中から1枚を選んで手札に加えます。選ばなかった2枚は右隣のプレイヤーがカードの数字を見ずに、ランダムに山札に加えます。
6.貴族「対決」
このカードを場に出したプレイヤーは、他のプレイヤーを1人指定します。お互いに手札を見せ合い数字が小さいプレイヤーは脱落する。
5.死神「疫病」
このカードを場に出したプレイヤーは、他のプレイヤーを1人指定します。指定されたプレイヤーは山札から1枚カードを引きカードを確認します。2枚のカードをシャッフルして、死神を出し他プレイヤーにカードの番号を見られないよう提示し選ばせます。
選ばれたカードはオープンし全員に公開のうえ捨札の山に置きます。
4.乙女「守護」
このカードを場に出したら次の手番まで、どのカードの効果も受けません。
3.占師「透視」
このカードを場に出したプレイヤーは、他のプレイヤーを1人指定します。指名したプレイヤーの手札を自分だけ見ることができる。他のプレイヤーに教えてはいけません。
2.兵士「捜査」
このカードを場に出したプレイヤーは、他のプレイヤーを1人指定します。その相手の手札を言い当てると相手を脱落させることができる。間違っていた場合は「ちがう」と言い、自分の手札について言及する必要はありません。
このカードを使って、間違えてもプレイヤーは脱落しません。
1.少年「革命」
このカードを場に1枚めに出しても効果はないが、2枚めを出した場合、9.皇帝と同じ「公開処刑」を行える。ただし、このカードで10.英雄を捨てさせた場合、10.英雄を持ったプレイヤーは転生札を引き復活できる。
2枚目を出したプレイヤーは、1枚目を出したプレイヤーと同じではなくても良い。
YouTubeで中田敦彦VSメンタリストDaigoも
そもそもこのゲームを知ったのは、YouTubeをダラダラと見ていたときにおすすめ動画に上がったこの動画。
「なんかすごそう」と思ってすぐに視聴しました。ネームバリューのある2人の対戦動画はかなり魅せるプレイ込みで面白かったです。
ゲームの制作意図も動画として出ているのでこちらを見てみるのも購入の検討材料になるかもしれません。アナログゲーム好きの方ならなおさら面白いと思いますよ。
また、公式サイトに「原案者カナイセイジ」とクレジットされていることからも分かる通りラブレターを原案として、手を加えた亜種とも言えるでしょう。
700円でかなりお手軽
アナログゲームってちょっとお値段が張るので、購入するときにかなり悩んでしまうのですがXENOは税抜700円。私の中ではかなり安い部類。「時間つぶしに楽しみたい」程度でアナログゲームにあまり触れてこなかった人にも手を出しやすいかと思います。
「オリエンタルラジオ中田敦彦考案」という言葉も相まって、興味をもたれやすそう。
Amazonで品切れしたり販売再開したりと売れていることがよくわかるので、気になったら買っておくのがいいかも。
お酒の場などで「XENOでもやる?」と胸ポケットから出せるようなサイズ感を意識したとのことで、700円なら胸ポケットにいれてカジュアルに携帯しても違和感ありませんね。
ちなみに8,000円の豪華版もあります。ケースがレザーで格好良いです。わたしが見たときは品切れしていたので結構なレアものかもしれません。
プレイ感想
まず感じたことが、プレイヤーによって面白みが大きく左右される点。
ルールはあっさりで淡々と進んで行きがちなので、きっちり相手の行動を顧みながら動けるプレイヤー同士だと面白さが増します。
4人プレイの場合は、山札のカードがなくなってからの勝負で結論が出がちです。しかし2人プレイの場合は山札がなくなる前の駆け引きで決めるのを狙っていくゲームになるのが多いかと思います。2人プレイだとじっくりやりとりを、4人プレイだとトータル把握が難しい立ち回りゲームのような気もします。
ベースとなったラブレターよりも脱落しにくいカードの構成なっていて、じっくり楽しめるのがポイント高いです。駆け引きを楽しみ、ここぞというタイミングで勝負を挑むのが面白いデザインです。
ラブレターとどっちが良いというのは完全に好みの要素になります。ラブレターの方がカジュアルに楽しめると思いますが、XENOの没入感の高いデザインも魅力。是非両方やってほしいですね、
プレイ後に動画を確認してみたところ、出した手札は画像のような配置をされていました。なるほど見やすい。
パッケージやコンポーネントがクオリティ高く今風
まずXENOはクオリティの高いカードが目を引くと思います。イラストが美しく飾っておきたいようなデザイン。
パッケージもシンプルながら、XENOのストーリーを思わせる空中都市が描かれています。
何より気になったのが、ルールが書かれたガイドが存在しない点。紙のガイドがない代わりにQRコードとそれぞれのカードの名称のみが書かれただけのカードが4枚入っています。
QRコードを読み取ると公式サイトに遷移し、ルールなどを確認することができます。
このゲームのレビューを何件も見たのですが、この仕様は賛否両論というよりは否定が多い印象です。「ビジュアル面を重視したトータルデザインに封入するのが野暮」という考えだったのでしょう。私は雰囲気感を損なわないこのデザインは好印象でした。スマホやタブレットなどQRコードを読み込める端末を持っていない人のほうが稀ですし。
カードの効果に悩んでも各々のプレイヤーが自分の端末で確認できるのも駆け引きを邪魔しないデザインなのかもしれませんね。