パンプスを選ぶときにどんな要素から選びますか?
もちろん第一条件はデザインだと思います。見た目のかわいさは重要ですし、使うシーンに適切である必要があります。
第二の条件はサイズでしょう。足に合わない靴を合わせるのは非常に大変。自分の足にあっているか、痛みもなく歩けるかを判断します。
それでは第三の条件はなんでしょうか。「素材の柔らかさ」も人によっては挙げられるかと思います。
エナメルなどしっかりと固く加工された革ではなく、しなやかで伸びてくれる柔らかな革を選ぶことで、靴擦れや自分の足に合わなかったという問題点が解消されることがあります。しかし、素材の柔らかさを重視する靴選びでは思わぬ失敗があるかも。
伸びやすい素材・伸びにくい素材
靴に使用される素材で伸びやすい素材と伸びにくい素材があります。
基本的に本革のみ伸びます。合成皮革は伸びません。
「合成皮革製だけど、足の形に馴染むようになってきたよ!」という意見もあるかと思いますが、こちらは伸びたのではなく、歩き方や足に合わせて型崩れをしているだけです。変形なので、足に合わせて伸びたわけではありません。
伸びやすい
・本革(羊・ヤギなど)
・本革スエード
伸びにくい
・本革(牛・馬など)
・エナメル
「柔らかいのが良いわけではない」とは?
柔らかくて伸びやすいのなら足が痛くならず、良いのでは?と思ってしまいますが、なぜ良くはないのでしょうか。
それは、「革が伸びてしまうと、もどすことができないから」です。
最初はやわらかくて足に負担がかからず楽に履けて良いように感じるかもしれません。柔らかい革は伸びやすく、足に圧迫感を与えないことから最初に履いたときは良い印象でしょう。
しかし、履き込んでいくうちに革は伸びていき、靴のフィット感が損なわれていきます。ブカブカとして履きにくいパンプスは歩きにくくグラつきやすい靴へと変化してしまうのです。
柔らかいというレビューはちょっと考えよう
とあるメーカーの疲れにくいパンプスは、非常に柔らかいのですがこういった使用し続けることで判明する欠点でクレームが頻発しているそうです。第一印象が良く、レビューでも好評となりますがその後のレビューが反映されにくいのがネットでの評判の難しいところ。
パンプス以外の靴にも当てはまる
もちろんこういった話はパンプス以外の靴にも当てはまります。
柔らかくくたっとした印象で有名なあのスエード製のモカシンブランドや、柔らかく屈曲性があることを謳ったあのメンズビジネスシューズなど、「柔らかい革」を使用した靴はリスクが潜んでいる可能性があるということを理解した上で購入してください。
店頭で購入の際は、店員さんに尋ねるのも良いでしょう。
素材の柔らかさよりも、足型のフィット感を
結局どうやってパンプスを選べばいいのかというと、自分の足型にあった靴を探すことです。無理やり靴に足を入れるのではなく、足型にあったブランドを探してより負担の少ない靴を探すことを重視しましょう。