前回、フリーイラスト素材サイトを立ち上げた経緯とWordPressテーマについて書きました。
今回は「画風やテイスト、方針について」書いていきます。イラストを描く人なら必ず考える自分の需要と作風についての話です。
主線のなしのほうが汎用性が高い？
主線があることで拡大縮小を行ったことがわかりやすく、統一感が出にくくなります。同じ線サイズでも線の色や太さにばらつきがでると、配置したときの統一感がなくバラついた印象になりがち。しかし、主線がないことで背景との境界が曖昧になって画像が埋まってしまう現象も起こりえます。こういった細かいアプローチをどう決めていけばいいのでしょうか？
主線あり
画面が締まって大人っぽいしっかりした雰囲気
◯背景との境界が明確
×拡大縮小が目に見えてわかる
主線なし
柔らかく親しみやすい雰囲気
◯拡大縮小がわかりにくく扱いやすい
×背景に溶け込んでしまう
こちらに関しては画風やどんな人に使ってほしいかなど様々な要因で変わってくる項目です。
「パソコンに詳しい人であればフリー素材を加工して縁取りをしてくれるので主線がなくても大丈夫」
「複雑な絵になるので主線があったほうが伝わりやすい」
など考えに応じて決めていくのが良いかと思います。
また、フリーのイラスト素材の王手サイトが主線なしなので、そことの差別化という意味で大人っぽい主線ありのおしゃれな雰囲気で攻めるのもありかと思います。
汎用的な装飾？イラスト？アイコン？
イラスト素材に様々な用途があるようにジャンルも様々です。
・リボンやフレームといった装飾
・アイコン
・シルエット
・イラスト
のようなジャンルがあり、各ジャンルで大手のサイトがあります。私が立ち上げたのはイラスト素材の分野です。
リボンやフレーム、アイコンといった汎用性の高い素材は様々な箇所で活用されるため需要は高いかと思います。それでも作っていて楽しい分野を選ぶのが自分のモチベーションにもなると考えてイラスト素材にこだわりたいと思いました。
継続的に更新していくならやはりモチベーションが続くもの＝好きなものを更新していくのが良いかと思います。興味のないことを続けることは苦痛であるので。
どのジャンルでも言えることですが、統一感のある実用性の高い素材を揃えることができればある程度のアクセスは稼げるのでとりあえず最初は物量を重視して数を揃えることを考えても良いのかもしれません。
色調も統一が必要？
ターゲットに合わせて色調をある程度揃えることも必要です。ビビットカラーだと主張が強くて使いにくいと感じられる場合が多いので、柔らかい印象のカラーが一般的です。ダークな色調もあまり使われない傾向にあります。
人気のある色調に合わせていくのもありですし、個性を出して使われていない色調を使うのも戦略のひとつではあります。
方針とターゲット「どこの誰をターゲットにする？」
色調やジャンルを決める際にも影響してくるのですが、利用ユーザーを決めることも大事です。
ビジネス系に使ってほしいのに萌え系のイラストを、サブカル系に使ってほしいのにシンプルな可愛いイラストを描いても使われる可能性は低くなります。
ターゲットに合わせた絵柄と配色、素材のジャンルを組み合わせていくことが大事。
結局、主戦のあるなしも色調もターゲット次第となります。最初の戦略設計が大事なのだと運営しながら考えています。
私の場合はジャンルも色調もターゲットも絞らずにとりあえず作ってしまったので、後々になって方向性を合わせた素材とそれ以前の素材との間に乖離があるのが無駄だったと感じています。最初に研究や情報収集をして方針を定めていれば無駄な素材を制作せずに済んだのに……と公開があります。
